「わきが」に効果の高い治療法「RF照射法」
2025年7月28日
私は美容外科治療30年で数千人の方の「わきが」治療を行なってきました。
以前は、切開法、切除法、剥離法など色々な手術でわきがの治療を行ない、多くの方に喜んでいただけました。
ただし、このような手術法は確実で永久的な効果がある一方で、治療後の生活制限があったり、わきの下に目立つ傷跡が残るなどの欠点もある治療法です。
最近「ミラドライ」という高周波で汗腺を熱処理する治療器が普及して人気のようです。
わきの下の皮膚表面に高周波を発振するプローブという機器を接触させて皮膚内のエクリン汗腺を熱変性させるという機器です。
「ミラドライ」は「わきの多汗症」に効果がある医療機器として承認されましたので、多汗症にはある程度の効果が期待できます。
しかし「ミラドライ」は、アポクリン汗腺から出る汗が多い「わきが」に対する効果があるとして承認されたわけではありません。前回のブログでご説明しましたとおり、汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があり、「エクリン汗腺」から出る汗が多い状態が「多汗症」、「アポクリン汗腺」から出る汗が多い状態が「わきが」で、この二つは違う「病気」です。
高周波RF照射法は
・ミラドライと同じ原理の治療法ですが、ミラドライが皮膚の外側から全体的に弱く照射するのに対し、RF照射法は、わきがの臭いの原因である「アポクリン汗腺」や皮脂腺の近くで直接照射し、熱凝固させます。
・RF照射法は、表皮部分が絶縁体になっている特殊針を毛穴に直接挿入して、「アポクリン汗腺」や皮脂腺のみを高出力の高周波熱で破壊します。
表皮には高周波の熱がほとんど届かず、表皮がやけどする心配が少なく、強い出力で施術できるので、効果の高い治療ができます。
・男性で臭いの強い方でも確実な効果があります。
・事前に剃毛(毛をそる)する必要がないので、普段のままご来院いただけます。
※高周波RF照射法の施術後
・治療後、一時的に熱感や痛みを感じることがあります。
・治療後、一時的に、内出血、発赤、腫れ、化膿が起きることがあります。
・治療効果には個人差があります。
・100%の臭いがなくなるわけではありません。
・施術後、わき毛の数が永久的に減少することがあります。